認定講座

全認定講座必須科目

健康についての知識と考え方をはじめに覚えて下さい。
自分がどの部分に携わっているかを確認しながら療法の選択や併用の必要性を常に意識して下さい。

健康な身体の正常な働きと順番

人の身体は食料が材料で作られています。

  1. 食べた物が分解されて、それを必要な栄養素に分けて取り込みます。
  2. 子供の頃は母親の栄養が基本になり身体を形成していますが、順次自分で食べた物で作られる栄養素が取って換わっていきます。
    正確には、自分の身体で役に立たない細胞や蛋白質を一度分解し、それをリサイクルしながら役に立つ細胞や蛋白質を作っていきますが、成長や鍛えたり衰えたりで足りない分が10%以上必ず出てきます、それを食べ物からの栄養素を必要な蛋白質なり多糖類に変換して補充しています。
  3. 食物が消化器で分解される事がすべての始まりです。
  4. 次に分解された食物が栄養素毎に必要な細胞等に順調に送られる事
  5. 送られてきた栄養素が順調に取り込める事
  6. 取り込めた栄養素が正常に組み立てられる事
  7. 組み立てられた蛋白質や糖質が必要に応じて細胞などの部品にきちんと使われる事
  8. 組み立てられた細胞や蛋白質が失敗していたり、正常に使われて古くなってしまったり、脂質が酸化したりすると身体の自己分解機能が働いて悪くなった部品が壊れてくれる事
  9. うまく壊れてくれない部品や消化器を通じない体外からの浸入物に対して免疫が働いて破壊する事
    以上が正常な身体のシステムです。

そして病気や怪我などの不具合が生じた場合は治すシステムも 人体には備わっています。

そのシステムを勉強していき、今はどの部分をどういう意図で治療するのが良いかを知る事により、医者では出来ない治療補助が明確に分かってきます。

病気になったときのフローチャート

リンパマッサージの深部系施術は治療分野
温熱療法は治療分野
食事療法は治療時には欠かせない補助方法

薬やサプリメントも治療系と栄養補充系との見極めが大事
糖質系やアミノ酸系は治療分野の補充

お茶や漢方は体質改善や病状を抑える治療系
慢性病の場合、悪い状態で免疫を上げると生命に危険を及ぼす場合がある

健康維持と未病の段階及び治療時の補助における自然療法

リンパマッサージの皮膚系施術はリラクゼーション
予防の段階の食事療法と治療時補助の食事療法の違い
サプリメントやビタミン類も組み合わせや摂取量で治療系になる場合があるので注意が必要
ビタミン、ミネラル、は予防系
コラーゲンペプチドは補充なので予防系になるが、治療時の補助としても必要
基本的にどのような症状でも治療だけでは中々治ってはいけません
特に慢性病は
1的確な運動
2不足成分の補充が出来る食事
3体力的に負担の掛からない治療が揃って初めて治癒に向かうのです。

病気治療における考え方

前項の「健康な身体の正常な働きと順番」が狂うと病気になります。

  1. 食べた物が分解されて、それを必要な栄養素に分けて取り込みます。
    食べた物が消化分解出来ない事による病気
    原因:歯が悪くて噛めない、胃腸が弱くて消化出来ない
    病気:栄養失調、貧血
  2. 子供の頃は母親の栄養が基本になり身体を形成していますが、順次自分で食べた物で作られる栄養素が取って換わっていきます。
    自分の身体で役に立たない細胞や蛋白質を一度分解し、それをリサイクルしながら役に立つ細胞や蛋白質を作っていきますが、成長や鍛錬により不足する事や、逆に衰えた材料で使えなくなる事で足りない分が10%以上必ず出てきます、それを食べ物からの栄養素を必要な蛋白質なり多糖類に変換して補充しています。
  3. 食物が消化器で分解される事がすべての始まりです。
    その時点で一度分解された自分の身体に使われていた蛋白質がもう一度組み立てられる時もやはり組み立てミスが生じます。
    もちろん食物からの組み立ても同じくミスが生じます。
    食物の分解も身体の細胞の分解もきちんと出来て組み立ても完璧であれば良いのですが残念ながらすごく元気な人で組み立て完成率は70%の確率です。
    食物の分解吸収も身体の状態や老化に比例します。
    栄養素が取り出せて取り込みがうまく出来るには腸内細菌の働きと細胞の周りの糖鎖が機能しているかどうかが大事になります。
    ・・・・・・・・・・・・・略・・・・・・・・・・・・・・

病気になる原因と見られる事から基を探す

  • 免疫力低下
  • 最後の防衛線と言われる免疫活性が落ちていると変質した細胞の増殖を見逃してしまう
  • ウィルスに負けてしまう
  • 細菌に負けてしまう(敗血症)免疫力が落ちる原因
  1. 腸の動きが悪い(腸内環境が悪い事に由来する、体温が低い事に由来する、腸内細菌が元気になる餌が無い、ストレスや抑圧、体液の汚れ、物事に対する興味が減少する為)
  2. 免疫細胞を作る材料が無い免疫細胞も蛋白質で出来ており手強い細菌や癌細胞のような強力な敵にはかなり多くの免疫

現代人の細胞1個あたりの糖鎖の数は激減しています。
糖鎖は1個あたりの細胞にいくつぐらいあるのでしょうか?
最近の研究では、健康な人でおよそ10万本といわれています。しかし、現代人は偏った食生活や不規則な睡眠他、様々な化学物質等の影響で約3~4万本に減っていると言われています。

ですから私達は自分自身の60兆個の細胞に糖鎖の元になる栄養をどんどん送ってやり、糖鎖を育ててやる必要があります。
それこそが老化を防ぎ、様々な病気を予防するキーワードなのです。

しかし糖鎖の元になる栄養素は糖質のみです。この主に植物が作る糖質の単糖類は約200種類ありますが、そのうち糖鎖になるのはグルコースを初めとする、たったの8種類だけです。

糖鎖の主な働き

  • ほぼ全ての細胞に、必要に応じ500本~10万本程度存在し、脳細胞を含む全ての細胞間コミュニケーションを司るアンテナの働き
  • 自己と非自己を認識し識別する(自分の体のパーツと、外から進入してくる異物を識別する)
  • 体に入る食べ物等を認識し、必要な物質は行き先を明確に指示し、体内に蓄えたり、不必要な物質は対外に排除する働き
  • 病原菌やウイルスの受容体であり、免疫システム全ての活動の司令塔(アンテナ)の役割
  • たんぱく質を分解酵素から守る
  • 糖たんぱく質の代謝を決定する
  • レクチンやホルモン・増殖因子と結合し、バランスを調整する
  • 自律神経の調整と密接な関係
  • 細胞同士の接着(くっついたり離れたりできる)
  • (癌細胞の切り離しや、アポトーシスのスイッチなど)

怪我が治っていくシステム

治癒の原理

切り傷の場合

軽い切り傷なら、消毒液かアルコールで消毒しましょう。自然に血が止まらないようなら包帯を巻きます。

深目の切り傷なら、滅菌ガーゼか清潔なハンカチで圧迫し、止血します。傷口を心臓より高めにすると止まりやすくなります。止まったら消毒液を広く塗り、ガーゼを当てて包帯をします

其の時に傷口に何が起こっているのでしょうか
傷口の細胞が修復の為に増殖を始めます
修復には血液中の成分が材料として使われます
増殖には発熱と腫れが伴います→炎症反応
発熱するとリンパ球や白血球がやってきて菌を退治し始めます

筋傷害の場合

治癒過程
筋の傷害→腫れる(炎症反応)→損傷部位の修復→修復完了→腫れが引く→治癒

炎症反応は、体に傷が付いた時、そこを修復するために、必ず起きる反応です。
血液中には修復する材料は全て含まれています。(大きな傷の場合や長引く場合は成分の補充を経口で行わなければならない)
腫れている状態は、そこに血液が集まり、傷の修復をしている状態なのです。傷の修復が完了した結果腫れが引き、痛みが無くなります。この一連の反応が、滞りなく進むことにより症状とともに傷が治るのです。

現在の一般的な治療法である、冷却(湿布・スプレー)・固定(包帯・テーピング)・消炎鎮痛剤は、傷が治る前に腫れを抑えてしまいます。その結果、痛みは軽減しますが、血流が悪くなり修復材料が運ばれないため、傷は治らず慢性化してしまうのです。よく、捻挫するとクセになるという話を聞きますが、これは急性期の段階で正常に炎症反応を終了させなかったために、慢性化させてしまったからです。

現代の医学で炎症反応は、病理学の分野で扱われているため、悪者にされがちですが、実はこのように、人体に傷が付いた時、そこを修復するために起きる正常な反応なのです。
切り傷のような外傷は傷口が急激にふさがって治ることはありません。上記の反応が正常に進むことにより、自然に傷口がふさがるのです。
傷薬は治すのを促進しているわけではなく、雑菌が入らないように消毒しているだけなのです。
筋肉も当然同じような治り方をします。傷がある間は、痛いのが当然です。湿布や鎮痛剤で痛みを抑えてしまうと慢性化する事が往々にしてあります。

では、炎症反応が終了するまで痛いのを我慢するしかないのか?というと、そうでもありません。
人間の体にはちゃんと痛みを抑える機能も備わっています。筋の傷害部分をこすることにより、鎮痛作用が働くので、痛みは軽減もしくは消失します。
頭をぶつけた時に、撫でると痛みが軽減するのと同じ原理です。 これはリンパマッサージの効果「痛みの軽減」で、痛み物質を流してやるのです。

急性の筋傷害

・軽くこすることにより、鎮痛効果や炎症反応を促通し、治癒プロセスを促進させます。

慢性の筋傷害

  • 軽くこすることにより緊張・むくみを散らした後、炎症反応が滞っている部分に温熱をかけて再燃させ、もう一度治癒プロセスに持っていきます。
  • 適度な刺激を入れることにより、脳からモルヒネ用物質を出させ、鎮痛効果を引き出します。